演習場内砂防ダム(風蓮川水系)視察(第2回目)を終えて

瀧川榮子 矢臼別平和委員会会長・別海町議会議員

 
 道東のイトウを守る会(山代昭三代表)主催で第二回目の風蓮川砂防ダム視察調査が11月4日行われました。
 
今回調査したのは風蓮川支流の白鳥川流域にある二か所のダムです。
 
一か所目は平成元年につくられたもので、魚道設置は義務付けられておらず、魚が上れる環境にはありませんでした。それでも、下流には大きめの魚の産卵床のようなあとがあり期待が高まりましたが、確認はできませんでした。
 
二か所目は、平成4年完成のダムで、川幅は今まで見た中で一番広い(3.5〜4m)ものでした。
 勢いよい流れはにごりもなく、小さな魚
(エゾトミヨ・ヤマメ・ニジマス・ドジョウ・川エビ)の泳ぐ姿が見られました。
 
こちらは魚道が設置されていましたが、「魚の生態から考えると、サケ科やカラフトマス・イトウは登れない」「段差があり機能的ではなく改良が必要」という話が視察後のミーティングの中で出されました。
 また、「ダムより植樹が効果的」「土砂の流出がないところにダムがつくられており、砂防ダムとしての役割はない」なども視察参加者の中で話し合われました。